本日は新聞やニュースなどでご存知の方も多いと思われる(?)この話題です。
腎臓は体の代謝で生まれた毒素を排泄する、水分を調節する、などといった、
体の中の環境を一定に保つ(恒常性を保つ)ための臓器です。
しかし、腎機能が低下し自身の腎臓のみで恒常性を保てなくなってしまうと、
人工透析といった腎代替療法が必要となります。
(患者さんは週3回病院へ通い、1回に4~5時間の治療を受ける必要があります。)
東日本大震災以降、福島県相双地域では透析専門医やスタッフ不足のため、
地域内にある施設だけではすべての患者さんを受け入れられない状況が続き、
車で1時間以上かけて県外の病院まで通院せざるを得ない患者さんもいました。
そこで
当講座では
Hospital-to-Hospitalでの遠隔医療の取り組みを開始しました。。
具体的には…
福島県南相馬市にある南相馬市立総合病院と福島県立医科大学附属病院の間で遠隔医療システムを構築し、当講座が透析の遠隔サポートを行うという試みです。
開始されてまだ間もないですが、いまのところ目立ったトラブルもなく順調に経過しています。
現在はまだまだ小規模ですが、今後受け入れを拡大していく予定です。
(南相馬市立総合病院とのテレビ電話カンファランス)